2022 学生懸賞論文入賞作品(2編)
応募
8編
最優秀賞
該当作なし
優秀賞 1篇
「双葉町の再生まちづくりに必要な交流の場?コミュニティの創出」
経済学部経営学科2年 𠮷田 華 要旨はこちら
審査員奨励賞 1篇
「石巻市における災害復興公営住宅のあり方~神戸市の取り組みと比較して~」
経済学部国際環境経済学科2年 丹野 悠太 要旨はこちら
<優秀賞>
「双葉町の再生まちづくりに必要な交流の場?コミュニティの創出」
東日本大地震から11年以上経った今年(2022年)8月30日に漸く避難指示が解除されて町内に役場の機能が戻り、もう一度人が住めるようになった町、福島県双葉町。地震?津波?原子力発電所の事故という様々な被害に遭い、全町避難を余儀なくされた。被害によって、復興への足止めを食らい、長い年月にわたって住民ゼロだった双葉町にとって重要な年である。双葉町出身である筆者は震災後に何度か足を運んでいたが、今年9月には隣町も含めた現地調査を行なった。新しい建物と崩れたままの建物があり、復興はこれからである。
本稿では双葉町の現状や隣接する町の取り組みについて触れて、復興まちづくりに対する課題をいくつか洗い出した。その中でもコミュニティや町に残る校舎に着目し、復興まちづくりにおける今後の在り方について述べた。
<審査員奨励賞>
「石巻市における災害復興公営住宅のあり方~神戸市の取り組みと比較して~」
2011(平成23)年3月11日金曜日、14時46分に発生した東日本大震災により宮城県石巻市は甚大な被害を受けた。震災から約11年が経ち、2022(亚洲通_亚洲通官网¥娱乐网址4)年3月11日の河北新報で斎藤正美石巻市長は?住まいの再建を優先的に進めた。??復興事業の9割が完成していて、あと一歩である。?と述べている。しかし、設備等の立て直しは復興完結に近づいているかもしれないが、人と人とのつながり、コミュニティというものが疎かになっている。
市は?石巻市震災復興基本計画?に従い、住居復興?災害復興公営住宅の導入に力を入れた。しかし、災害復興公営住宅の仕組みには、入居方式や金銭的問題などからコミュニティ形成を欠く原因がいくつもあげられた。これは1995(平成7)年1月17日に発生した阪神?淡路大震災による被害を受けた神戸市でも同様の課題が上げられていた。
本稿では、根本的な原因の災害復興公営住宅の抽選方式のしくみを改正し、「被災者のニーズにあわせる」という点の重要性を指摘する。