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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2025/09/09 現在/As of 2025/09/09 |
開講科目名 /Course |
フランス語圏の現代社会Ⅱ/AREA STUDIES IN CONTEMPORARY FRANCOPHONE SOCIETY II |
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ナンバリングコード /Numbering Code |
13-2016 |
開講所属 /Course Offered by |
外国語学部フランス語学科/FOREIGN LANGUAGES FRENCH |
ターム?学期 /Term?Semester |
2025年度/2025 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
金4/Fri 4 |
開講区分 /semester offered |
秋学期/Fall |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
西岡 淳 |
遠隔授業科目 /Online Course |
- |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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西岡 淳 | フランス語学科/FRENCH |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
この授業では、戦後、特に第4共和政以降のフランス政府による植民地再編政策に焦点を当てながら、旧植民地地域におけるフランス語の役割やフランスとの政治的?経済的関係の変遷について取り上げます。アフリカ?アジア?太平洋地域の旧植民地を中心に、フランス語が果たしてきた役割と、今日におけるフランコフォニーの実態を地域別に検討します。また、フランス語圏における食文化?ワイン文化を通じて、言語とアイデンティティの関連について文化的な考察を行います。さらに、グローバリゼーションや移民社会、多言語主義の進展に直面する中で、フランスが国外?国内でフランス語の振興を推進しつつ、多様性との両立にどのようなジレンマを抱えているのかを批判的に検討していきます。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
本授業は講義形式を基本としますが、受動的な聴講にとどまらず、学修内容の定着と主体的理解を促す工夫を取り入れます。各回の冒頭では、前回の授業内容に関する簡単な小テストを実施し、重要な論点を確認します。また、講義の最後には、その日のテーマについての感想や自分の意見をまとめたリフレクションペーパーを提出してもらいます。これにより、講義内容の事後的な整理と、批判的思考力の涵養を図ることを目指します。 | ||||||||||
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
各回の授業に向けては、参考文献などをもとに事前学修を行い、基本的な理解と問題意識をもって授業に臨んでください。授業中は、事前に抱いた疑問や関心がどのように扱われ、どのような知見が得られたかを意識しながら聴講し、自らの理解を評価する態度を養ってください。授業後は、講義内容の復習に加えて参考文献の精読や関連資料の調査を行い、知識を深めてください。なお、事前?事後学修にはそれぞれ2時間を目安としてください。 | ||||||||||
テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
本授業では、以下の2点を中心としつつ履修状況を総合的に勘案して成績評価を行います。 平常点(概ね50%):各回に実施する小テストおよびリフレクションペーパーの提出状況と内容を評価します。 期末レポート(概ね50%):授業内容を踏まえた分析的?考察的なレポートを課します(テーマ?字数等は第14回に指示)。 なお、5回以上の欠席がある場合は、授業の履修を放棄したものとみなし、成績評価の対象としませんので注意してください。 |
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関連科目 /Related Subjects |
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備考 /Notes |
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到達目標 /Learning Goal |
現代フランス語圏社会について、歴史背景を踏まえた専門知識を修得するとともに、諸地域の特性や諸課題を対象として、分析のうえ見解を提示できるようにする。 | ||||||||||
DPとの関連 /Relation to DP |
【19カリ】---------- ○:幅広い教養 ○:専門知識?技能 ○:フランス語の運用能力 ○:課題設定力 ○:情報分析力 ○:発信力 △:協調性 ○:主体性 ○:倫理性 【24カリ】---------- ○:幅広い教養 ○:専門知識?技能 △:フランス語の運用能力 ○:課題設定力 ○:情報分析力 ○:発信力 △:協調性 ○:主体性 ○:倫理性 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | ガイダンス/ フランス植民地帝国の再編 |
授業の目的と構成についての説明/第4共和政期以降の連合や共同体など植民地再編の試みを概観する | |
2 | 植民地の独立とフランスとの再接続 | 旧植民地の独立過程と、独立後も続くフランスとのつながりを検討する | |
3 | アルジェリアとマグレブ(その1 植民地支配と独立闘争) | フランスの植民地政策と暴力的な独立闘争を中心に、マグレブ地域の脱植民地化の歴史を学ぶ | |
4 | アルジェリアとマグレブ(その2 移民社会と現代の課題) | フランス国内におけるマグレブ系移民の社会的位置、教育と言語、若者文化などを取り上げ、現代の課題を分析する | |
5 | 西アフリカ?サヘルの言語と発展 | セネガル、コートジボワール、マリなどにおけるフランス語の役割、教育制度、開発などとの関係を 事例から考察する |
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6 | 中?東部アフリカとフランコフォニー | コンゴ、チャド、ガボンなどの中央アフリカとジブチやルワンダなどの東アフリカの国々におけるフランス語の現状および地域の政治課題について学ぶ | |
7 | フランスとフランコフォニー | フランスの実務家による特別講義 | |
8 | インドシナにおけるフランス語 | ベトナム?カンボジア?ラオスにおけるフランス語の歴史的遺産と、現代のフランス語教育?文化機関の役割について検討する | |
9 | 海洋フランス語圏:南太平洋?インド洋地域 | ニューカレドニア?タヒチ?レユニオン島などの自治制度と言語政策、先住民との関係などの問題を検討する | |
10 | 食文化とフランス語 | 食文化に表れる言語と文化の結びつきについての専門家による講義 | |
11 | ワイン文化とフランス語 | 原産地呼称制度やワインラベルの読み方から、ワインが語る地域と文化、そしてフランス語の象徴性を考察する | |
12 | フランス語の国際的役割と課題 | 国連?EUなど国際機関におけるフランス語の地位と使用状況を確認しつつ、英語の優位、加盟国の多様化と支援の限界といった課題を分析する | |
13 | 多文化主義?多言語主義とフランスのジレンマ | 国内外で多様性を尊重する政策を掲げつつ、フランス語の優位維持を目指すフランスの自己矛盾的状況と、それに対する各方面の議論や反応を検討する | |
14 | レポート課題の提示と討論 | レポート課題の出題と構成の指示、授業で扱ったテーマをもとにディスカッションと総括を行う |